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東京の山・神奈川の山・関東周辺の山を夫婦で「気ままに山歩き」登山・ハイキング・トレッキングの山行記録です。

高尾山・3号路~4号路~1号路高尾山・3号路~4号路~1号路


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高尾山(599m)3号路~4号路~1号路 
平成30年(2018)5月16日(水)2名

     

ケーブル高尾山駅~3号路~高尾山~4号路~1号路のGPS 軌跡

青葉の5月、高尾山には当初6号路から山頂に行こうと思っていた。6号路は高尾山ケーブルの山麓・清滝駅の脇から琵琶滝を経て山頂に至るコースである。標高差約390m、距離3.3kmで1時間30分ほどかかる。しかし高尾山口駅に着いたら「暑い!」「この暑さを400mも登るのはしんどい」ということで、あえなく軟弱コース(ケーブル利用)で行くことにした。そして、やっぱり高尾山は人気の山だ。平日でも老若男女の多くの人出がある。ケーブル清滝駅の改札前は既に長蛇の列だった。それでも全員車両に乘れて出発する。

ケーブル高尾山駅付近より小倉山(左)と相模城山(375m)(右)

ケーブル高尾山駅周辺の見晴台からは周辺の山が見える。しかし今日は靄っていて市街地方面は見通しが悪い。ただ相模原市緑区の小倉山と相模城山が何とか見える程度である。ケーブル駅からはサル園、野草園、タコ杉などを見ながらメインルートの1号路を歩く。

浄心門前。左へ行くと3号路、右へ行くと4号路

1号路の浄心門前からは4っつの道がある。真ん中の二つは1号路、左の山道は3号路、右の山道は4号路である。今日は暑いので日影の多い森の中のトラバース道(山腹を横に移動する道)である3号路を行くことにする。

3号路入口の標識

浄心門の左側には3号路の標識がある。またここは2号路の入口にもなっていて6号路に行けるような道標もあった。3号路は1号路とは打って変わり緑多い山道である。最初は少し下って行くがやがて平坦な道になる。


サイハイラン(采配蘭)

歩いていくと山道の下や斜面の上に奇妙な植物があった。サイハイランだ。ラン科で花の形が昔の武将が持つ采配に似るのでこの名がある。写真ではまだ花が開いていない。もう少しすると紅紫色の花弁が見えるようになる。

マルバウツギ(丸葉空木)

山道はトラ―バス道なので最初は左側が谷、右が山の斜面になっている。そしてある程度進むと谷を渡る木橋がある。幅1m以上ある木の板の橋なので怖くない。割と平坦な山道をこんな感じで木橋を幾つも渡る。時々ホトトギスの鳴き声が聞こえる。ホトトギスは渡り鳥で5月中旬ごろ日本にやってくるようだ。混同しがちだがウグイスはホーホケキョウ(法法華経)と鳴く。また姿かたちが似ているのでカッコウ(郭公)ともよく間違えられる。今鳴いているホトトギスはトッキョキョカキョク(特許許可局)と鳴いている。あるいはテッペンカケタカとも聞こえる。これは人間に合うように「聞きなし」たので表現を変えれば「キョッ キョン キョキョキョキョ」等のようにも聞こえる。
そして山道の斜面にはマルバウツギがたくさんの白い花を付けている。マルバウツギはウツギ(空木)の仲間だが葉がウツギの葉よりも丸みを帯びているのでこの名がある。ちなみにウツギは幹や枝が中空なので空木の名がある。旧暦4月(今の5月)を卯月という。卯の花が咲く月だからだという。卯の花はウツギの別名だが、豆腐のおから(お空)も卯の花という。どうやらウツギを遠くから見ると白いおからのように見えるらしい。それでおからを卯の花という。またはウツギの空っぽを大豆の空っぽと掛けたのかも知れない。
ウツギが出てくる昔の唱歌「夏は来ぬ」1896年(明治29年)作詞:佐佐木信綱、作曲:小山作之助。

卯の花の 匂う垣根に
時鳥(ホトトギス) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ
(忍音とは旧暦4月⦅新暦5月ごろ⦆のホトトギスの鳴き声)
YouTube 「夏は来ぬ}

そして山道の脇にいた我々を追い越していくおじさん(おじいさん)が「今日はサイハイランを見に来たんだけど咲いていないね」というのである。「先ほど登山口の入口付近で咲いていましたよ」というと。おじさんは「それは残念だった」といって先に行った。木橋を渡り少し行くと先ほどのおじさんが下を見ている。そこには十数本のサイハイランが群生していた。赤紫色の花が開いているのもある。「崖の上だから危ないですね」といって我々は先に進む。そのあとおじさんは崖の上に降りて写真を撮ったのだろうか?

3号路は平坦なトラバース道がしばらく続いてから登りになった。途中木陰の丁度いい所にベンチが幾つか置かれた休憩所が有った。しばらくここで休む。休んでいると先ほどのサイハイランのおじさんが通り過ぎていった。(いい写真撮れたのかな~?)休憩もほどほどにして再び登る。道は右からの舗装道に合流して左に進む。そして折れ曲がる様に登って行くと頭上に高尾山頂の人が見えてきた。

高尾山頂へ到着した子供たち

山頂手前のトイレの先に茶店がある。その茶店の横のベンチで休憩する。目の前を多くの人が通り過ぎる。特に今日は若い人が多い。幼稚園児ぐらいの子ども連れの若い人も多い。それに外国人の姿も多く目にする。通り過ぎる人々の姿を見ながら昼食にする。30分ほど休憩してからすぐ目の前の山頂へ行ってみた。


高尾山頂より。左の丹沢最高峰は蛭ヶ岳、右端は大室山

高尾山頂からは富士山は見えなかったが、丹沢が霞んで見えた。大室山の手前の山は石老山のようだ。

高尾山山頂風景

高尾山頂では木陰で大勢の人が休んでいた。ぐるりと一回りして元のトイレ前に戻る。

4号路入口の標識

トイレの先に4号路の入口があった。4号路も3号路と同様に森の中のトラバース道だ。ただこちらの方が人通りが多い。


4号路に咲くシャガ(射干)


4号路の急な階段を下りていくと瑞々しいばかりのシャガが咲いている。登ってきたおばさんグループの最後の一人が「キレイ!」といってしげしげと眺めている。シャガのそばにはフタリシズカが二つ三つ咲いている。「これ何?」というので「フタリシズカ」と答えると、おばさんは階段を登って行くグループのおばさんに「フタリシズカだって」という。すると上のおばさんが「フタリシズカ~。いい名前だね~」と返事があった。


森のトラバース道4号路

4号路は1kmほど下っていくと途中に「いろはの森分岐点」が出てくる。1号路の浄心門から「いろはの森分岐点」までは3月に歩いたコースだ。そして3月の時はここをいろはの森に向って降りて行った。

4号路の吊橋

いろはの森分岐から500mほど下ると吊橋「みやま橋」がでてくる。男女3人のグループと親子連れが記念写真を撮っているので終わるまで待つ。矢張りここは記念写真を撮りたくなる場所らしい。吊橋から1km近く歩くと浄心門に到着した。高尾山頂から30分ほどで到着した。1号路をケーブル高尾山駅に向かう。

ケーブル高尾山駅付近の標識

ケーブル高尾山駅の東側(山麓方向)に上の標識がある。ここは1号路(表参道)で舗装された道が高尾山ケーブル清滝駅の通りに続く。
この通りを京王高尾山口方面に向かって歩いていると、向こうからきたおばさんが突然話しかけてきた。「アサギマダラ見ませんでしたか?」と聞くので「見ていません」というと、おばさんは「今年はまだ一度も見ていないのよ。沖縄から飛んでくるのよね~」という。と、その時連れが「あ~。蝶々だ」と叫んだ。なんとアサギマダラが我々の直ぐ頭上を北の方にひらひらと飛んで行ったのだ。羽の色といい、その大きさといい、そのスピードといい。正にアサギマダラだったのだ。おばさんは「あ~アサギマダラだ~。今年初めて見た」と叫んでいる。我々はあまりの偶然の出来事にしばらく言葉もなかった。その後「よかったですね」といって互いに笑顔で分かれた。アサギマダラ(浅葱斑)は数千キロもの長距離移動する蝶として知られている。蝶の青緑色を昔は浅葱色といった。これが斑にあるから浅葱斑なのだろう。高尾ビジターセンター 渡りをする蝶アサギマダラ

1号路はケーブル高尾山駅から歩くと右手にリフト乗場を見て下って行く。ここを過ぎると急な坂になる。やがて道は稲妻状に下っていく。車もこのカーブを曲がり切れない。スイッチバック(切り返して)して下って行く。坂道が終わり平坦な道がしばらく続く。やがてそば処髙橋家の脇にでた。ケーブル清滝駅前の通りは正に夏を思わせるカンカン照りだった。高橋家でせいろ蕎麦でも食べる予定だったが時間も早いので取りやめにした。そして家に帰りビールでカツオのたたきをいただいた。「目には青葉、山ホトトギス初ガツオ」山口素堂。今日の山行にぴったりの句である。

ケーブル高尾山駅~3号路~高尾山~4号路~1号路のコース断面図

コースタイム 歩行2時間30分 概略:(距離7km 累積の登り454m 下り-719m)
ケーブル高尾山駅10:00~3号路~11:20高尾山12:00~4号路~12:40(ケーブル高尾山駅)~1号路~13:18高尾山口駅。


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