わが街から一番近い山が秦野市にある弘法山公園である。弘法山公園には浅間山(196m)、権現山(244m)、弘法山(235m)という三つの山があり、総称して弘法山ともいう。いずれも250mに満たない低山である。交通費は往復で千円札一枚でおつりがくる。時間も自宅から1時間ほどで登り口に到着できる。そして登山道は良く整備されて歩きやすく、富士山の展望は抜群なのである。遠出のできないときなど、ここはまたとない絶好の場所でもある。今日は快晴の中を丘陵歩きで楽しんでみた。

秦野~浅間山~権現山~弘法山~鶴巻温泉のGPS軌跡(クリックで拡大)

秦野~浅間山~権現山~弘法山~鶴巻温泉のGPS軌跡(クリックで拡大)

秦野駅北口を出ると駅前道路沿いに大きな川が流れている。これが水無川だ。上流には大倉の秦野戸川公園の風の吊橋、更には塔ノ岳、行者ケ岳、三ノ塔等の山が源流となっている。秦野駅から秦野戸川公園までの川沿いの遊歩道約7.5㎞を2時間ほどで歩くことができる。次の機会に歩いてみようと思う。水無川ハイキングコース

水無川遊歩道

水無川遊歩道

スタート 秦野駅北口前の道路を右折して最初の平成橋の直ぐ脇に遊歩道への降り口がある。ここから新常盤橋の手前までの遊歩道を約900mほど歩く。遊歩道終点となり上の道路に出て新常盤橋の交差点を左折する。次の河原町の交差点を過ぎて少し行くと右に弘法山公園入口の大きな表示板が出てくる。秦野駅から20分ほどである。ここには信号がないので河原町で進行方向右側に渡っておきたい。

弘法山公園入口

弘法山公園入口

弘法山公園入口から水路沿いを歩く。数分歩くと登り口が出てくる。登り口から弘法山公園の最初の山である浅間山へ向かう。浅間山までの標高差は約90mほどで、階段は整備されて登りやすい。途中から富士山や箱根や秦野市街地が見えてくる。

弘法山公園(秦野市観光協会HPより)
浅間山(せんげんやま)、権現山(ごんげんやま)、弘法山(こうぼうやま)の3つの山一帯を弘法山公園と呼び、県立自然公園にも指定されています。春には、2000本以上の桜が咲き誇り、桜の名所としても有名で、平成6年度には「かながわの花の名所100選」に選ばれています。他にも弘法山公園では、アジサイ、ヤマユリなどが咲き、四季折々の美しさがあり、ハイキングや散策に最適です。弘法山公園

浅間山からの富士山と高松山(富士山から右の最初の峰)

浅間山からの富士山と高松山(富士山から右の最初の峰)

弘法山公園入口から登りひと汗かくころに緩やかな浅間山へ到着した。富士山や丹沢高松山方面が良く見える。

弘法山公園の浅間山

弘法山公園の浅間山

ロウバイ(蝋梅)

ロウバイ(蝋梅)

ロウバイ(蝋梅)

ロウバイ(蝋梅)

浅間山からは緩やかに下る。途中にトイレがあり付近には蝋梅の木が2本あり黄色い花を付けていた。ここから車道を横切り権現山へは標高差60mほどを登る。わりと急な階段だが急がずゆっくり登って行く。

権現山からの富士山と展望台

権現山からの富士山と展望台

広くて平らな権現山には立派な展望台がある。展望台からは相模湾に浮かぶ大島や伊豆半島、箱根連山、富士山、眼下の市街地、丹沢、大山などが見える。

関東の富士見百景(弘法山公園展望台)秦野市HPより
弘法山公園は、四季を通じて多くのハイカー(毎年20万人以上)が訪れます。権現山の山頂には、別名「千畳敷」と言われている広場があり、富士山や丹沢の眺望と桜の名所として、市民、県民の憩いの場として親しまれています。また、地域のボランティア等により、清掃活動などが自発的、積極的に行われている場所でもあります。展望台は、昭和25年に弘法山公園が、「神奈川県新八景」(神奈川県、神奈川新聞社主催)に選ばれた際に建設した見晴台が老朽化したことに伴い、21世紀の幕開けとともに、新たに設置されたものです。展望台の二階からは、360度の雄大な視野が開け、丹沢山塊や相模湾、三浦半島まで遠望できますが、何と言っても秦野盆地を眼下にした富士山の姿は美しく、山頂を訪れたハイカーの心を奪うものと思われます。
弘法山公園展望台からの眺望
標高243.5メートルの山頂に設置した2階建ての展望台からは、遮るものもなく、富士山を背景とした秦野市の市街地を望むことが出来ます。

権現山展望台からの大山

権現山展望台からの大山

権現山展望台からの富士山と高松山(富士山から右の最初の峰)

権現山展望台からの富士山と高松山(富士山から右の最初の峰)

権現山展望台からの箱根連山(緩やかな明神が岳、金時山、中央の矢倉岳)と富士山

権現山展望台からの箱根連山(緩やかな明神が岳、金時山、中央の矢倉岳)と富士山

権現山展望台からの箱根連山(中央が二子山、駒ヶ岳、神山、緩やかな明神が岳)

権現山展望台からの箱根連山(中央が二子山、駒ヶ岳、神山、緩やかな明神が岳)

権現山展望台からの富士山と秦野駅周辺(下)

権現山展望台からの富士山と秦野駅周辺(下)

権現山展望台からの富士山(ズームアップ)

権現山展望台からの富士山(ズームアップ)

25分ほど休憩してから権現山を後にする。権現山からは広く長い階段を下る。下りきると馬車道という広い道になり権現山と弘法山を結ぶ尾根道になっている。昔は周辺の農民が草競馬を楽しんだことでこの名が付けられた。馬場道の両側には桜並木があり桜の時期には桜のトンネルとなる。

権現山からの横浜方面(中央が横浜ランドマークタワー)

権現山からの横浜方面(中央が横浜ランドマークタワー)

馬車道からの丹沢・塔ノ岳(左)と三ノ塔(右)

馬車道からの丹沢・塔ノ岳(左)と三ノ塔(右)

弘法山の鐘

弘法山の鐘



馬車道が終わり弘法山の入口からはまた階段の登りになる。それほど長い階段ではなく途中に公衆トイレもある。今日は老朽化した水道管を新設する工事が行われていた。弘法山は権現山と違い眺望はあまり良くない。

弘法山(wikipediaより)
弘法山(こうぼうやま)は、神奈川県秦野市東部にある標高235 mの山であり、丹沢山塊の南端に位置する。隣接する権現山、浅間山とともに弘法山公園となっている。地元では、これらの山をまとめて弘法山と呼ぶことも多い。
弘法大師がこの山で修行を行ったとされる故事に由来する。山頂には釈迦堂、鐘楼、乳の井戸がある。
ハイキングの入門編というべき山で、権現山頂からは秦野市街、平塚市街や相模湾、天候が良い日には江ノ島、横浜ランドマークタワー、さらに運が良ければ新宿副都心のビル群や房総半島までが眺められる。江戸時代には既に「弘法大師の祀られる山」として信仰の山として知られていた。日露戦争の勝利を記念して当時の大根村青年団が桜を植樹してからは桜の名所ともなった。かながわの景勝50選、かながわの花の名所100選、神奈川の探鳥地50選に選ばれている。春には隣の権現山とともに花見の人々が多く訪れる。山麓には「綿羊の里」がある。

御夜燈(おんやとう)

御夜燈(おんやとう)

弘法山釈迦堂の裏から山道を下って行く。最初は急坂の階段だが下りきると緩やかな尾根道になる。左手に富士山や丹沢表尾根が時折垣間見える。前方に送電線が見え道が交差する5辻のようなところを過ぎて、尾根道を少し歩くと「吾妻山・鶴巻温泉」の標識が出てくる。標識は右方向を指しているが今回は善波峠へ降りたいため直進する。距離はわずかだが急な下り道の途中に「御夜燈」の灯篭が出てきた。それを見てから下ると善波峠の切り通しの場所に出た。

御夜燈(おんやとう) この御夜燈は、※文政十年(1827年)に旅人の峠越えの安全のために、道標として建てられました。点灯のための灯油は、近隣の農家が栽培した菜種から抽出した拠出油でした。この下に峠の茶屋が有り、その主人、八五郎さんの手により、明治末期まで点灯し続けられていました。その後、放置されたままになっていましたが、平成六年(1994年)地元の「太郎の里づくり協議会」の手により復元されました 伊勢原市

※この時代の120代天皇は仁孝天皇。江戸幕府の第11代征夷大将軍は徳川家斉。ドイツ人の医師であるシーボルトが来日していた。

善波峠の切通し

善波峠の切通し

善波峠は古の峠道である。秦野市と伊勢原市の境にあり、矢倉沢往還が通っていた。矢倉沢往還は、東京都港区の赤坂御門から川崎、厚木、伊勢原を経て秦野に入り、曽屋、千村を経て矢倉沢の関所を越え、静岡県沼津市にいたる道のことである。参勤交代でにぎわう東海道の脇街道で、物資の輸送や富士・大山への参詣路として多くの人に利用された。切り通しには6基の石仏がある。その中に1802年(享和2年)の聖徳太子等がある。聖徳太子像が刻まれた石塔は市内でもめずらしいものだそうだ。昭和初期に善波隧道が完成するまで、この峠道が利用されていた。

矢倉沢往還 近世の交通路は五街道を中心に、本街道の脇にある往還が陸上交通の要として整備されていました。矢倉沢往還は東海道の脇往還として発達し、江戸赤坂御門から厚木・伊勢原・善波峠・曾屋(十日市場)・千村・松田惣領・関本などを抜け、足柄峠を超え駿河沼津宿まで延びていました。大山への参詣路として利用されていたため、大山街道と呼ぶ所もあります。現在の国道246号線は、概ねこの矢倉往還に沿って通じています。また、当時秦野の経済活動の中心をなしていた十日市場で開かれる市において、矢倉沢往還は物資運搬に大きな役割を果たしていました 秦野市

鶴巻温泉への尾根道

鶴巻温泉への尾根道

善波峠からは鶴巻温泉へ向かう。善波峠のモーテル群を左手に見て歩く。緩やかな起伏の雑木林の尾根道である。途中で右手に「東海大学駅」の標識がでてくる。更に進むと「野仏の道」「鶴巻温泉」の標識がでてきた。今日は始めてのこの道を下ることにした。

野仏の道から見た鶴巻温泉の住宅地

野仏の道から見た鶴巻温泉の住宅地

途中で見晴らしの良い台地状で棚畑のような所に出た。下のほうにミカンの木があり鶴巻温泉の住宅地がよく見える。10mほど離れたところに先着の中年女性が一人休憩している。見晴らしのいいこの場所でお茶をいれ簡単な昼食をとる。

樹氷ではない白い梢

樹氷ではない白い梢

先着の女性があいさつをして下って行った。しばしの休憩を終えて下っていくと墓地の脇を通り農地となり車道に出た。現在地案内板と「鶴巻温泉駅」の標識がありその方向に歩く。東名高速道路が見えてきて、その手前の側道を左折して歩道を5分ほど歩く。次の交差点を右折して東名高速道路下をくぐる。そのまま道なりに500mほど歩くと鶴巻温泉駅が見えてきた。途中、弘法の里湯の売店へ寄って連れの買物に付き合う。平日にも関わらず入浴客の出入りは多いようであった。

コースタイム 歩行2時間50分 距離8.4km 累積の登り334m 下り-410m
小田急線秦野駅9:10→水無川遊歩道→9:28弘法山公園入口→9:50浅間山10:00→10:10権現山10:35→11:04弘法山11:11→11:37善波峠11:42→12:07野仏の道分岐12:12→(休憩20分)→13:05弘法の里湯13:20→13:25鶴巻温泉駅